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“免許を持っているのに乗れない”人材が埋もれている
物流業界において、フォークリフトオペレーターの不足は深刻です。資格取得者の中には「実務未経験」または「ブランクあり」も少なくなく、いざ現場に入ると即戦力として機能しないケースも珍しくありません。
ロジテックが展開する人材育成プログラム「ロジカレ」は、こうしたギャップを埋めるべく、「免許を持つだけで終わらない」実践型講習を提供しています。
今回は、その講習を経て現場デビューした受講生・Oさんにお話を伺いました。“4年間ペーパー”だった彼は、なぜ再びフォークリフトに向き合おうと思ったのか? その背景と、心情変化の過程を、率直な言葉で語ってくれました。
「もう一度、チャレンジしてみようかな」
――4年間フォークリフトに乗らなかった理由
Oさん(40代)/出身:千葉県/趣味:サーフィン/免許取得:2020年
「フォークリフトの免許 は2020年に取得していました。でも実は、そこから4年間、まったく乗っていなかったんです。完全に“ペーパー状態”でした。」
「でも、Yさん(※稲毛拠点の責任者)に声をかけてもらって。“もう一度やってみない?”って。それで“もう一回チャレンジしてみようかな”と思ったんです。」
Oさんのように「免許はあるけど、実際に運転したことはない」という人は意外と多いもの。ロジカレの講習は、そんな人たちが不安なく初めてフォークリフトに乗れる、実践的な場として役立っています。
「講習初日、正直めちゃくちゃ怖かったです」
――自分のペースで取り組む大切さに気づいた
「不安はめちゃくちゃありました(笑)。特に講習の初日は、本当に怖かったです。いきなり“スピード出して!”って言われて、“え、無理無理無理!”って感じで。」
「でも最初からうまくなんてできないじゃないですか。だから講師に“もっと自分に合わせて進めてほしい”って、結構強めに言っちゃいました(笑)。」
初日に「自分のペースでやりたい」と伝えたOさんに合わせて、講習内容も調整されていきました。
ロジカレでは、一人ひとりの声をきちんと拾って、柔軟にカリキュラムを組み直す土壌があります。
「話をちゃんと聞いてくれて、講習内容も自分に合わせて組み直してもらえました。そこからですね、少しずつ難しいコースも何回も反復して、“できるようになってきたかも”って感じられるようになってきたのは。」
「講習のときは怖くて仕方なかったのに、今では“もっと早く走りたい”って思うくらい(笑)。自分でも、こんなに気持ちが変わるとは思ってませんでした。」
“怖さ”が“楽しさ”に変わる——それは、無理なく反復できる設計と、一人ひとりに寄り添う講師の姿勢があったからこそ。ロジカレの講習は、「自信を取り戻すプロセス」そのものでもあるのです。
「これ、現場でもそのまま使えるなって」
――実践に直結した“蛇行コース”のリアリティ
「後半の蛇行コースはかなり実践的でした。ネス(ラック)から荷物を取って、別のネスに運ぶコースがあったんですけど、通路がかなり細くて……最初は本当に難しかったです。」
「でも、やっているうちに“これ、現場でもそのまま使えるな”って思えてきて。むしろ、こういう講習が一番ありがたかったですね。」
ただの練習ではなく、“実戦シミュレーション”。Oさんにとって、講習内容は実際の職場で起きうる状況を想定した訓練そのものだったそうです。
「実際、現場っていつも広いわけじゃないし、細かい切り返しが求められる場面も多いんですよ。だからこの講習でそれをやれたのは、本当に良かったなと思ってます。」
「現場に出たとき、自分は“5〜6割”仕上がってました」
――研修明けのリアルな手応え
「講習が終わって現場に出たとき、自分のレベルって10段階で言うと5〜6くらい。完璧ではないけど、基本動作はちゃんとできる状態にはなってました。」
最初の一歩として“ちゃんと乗れる”状態まで仕上がること。それが、現場への不安をなくし、職場の中での信頼にもつながっていきます。
「今うちの社員でフォークリフトに乗れるのは3人。パートさんも含めると5人くらいかな。最近、若手社員も“講習受けたい”って言ってるので、どんどん仲間が増えそうです!」
「手に職をつけたくて、この道を選びました」
――IT業界から現場への転身理由
「もともと20代前半までは、IT系の仕事をしてたんです。でも“これって自分のスキルになってるのかな?”って思い始めて。」
「今の現場でフォークリフトをやるようになってからは、スキルが上がれば時給も上がるし、“必要とされてる”実感が持てる。それがすごくモチベーションになってます。」
Oさんにとって、物流現場での仕事は、成長と報酬が比例する、手応えのあるキャリアになっています。
スキルが上がれば時給にも反映され、「必要とされている」という実感が働く意欲につながっていると語ってくれました。
「スパルタ講習、ありがとうございました(笑)」
――講師への感謝と、講習への希望
「今後の講習で言えば、荷受けとか、実際にトラックに積むシチュエーションを想定した内容があったらもっといいなって思ってます。」
「講師のSさんは、見た目すごく温和なんですよ。でも、指導はめちゃくちゃスパルタで(笑)。最初は大変だったけど、現場に出てから“あの時厳しくしてくれてよかったな”って心から思ってます。」
Oさんは、現場に出たことで、講習で受けた厳しい指導の意味を改めて実感したと言います。
厳しく教えてもらったからこそ、今は自信をもって現場に立てている——そう語る姿からは、講習の記憶が確かな支えになっていることがうかがえました。
【まとめ】
「乗れるようになる」だけじゃない、“働き方が変わる講習”

今回のインタビューを通して見えてきたのは、ロジカレの講習は、単に運転技術を教えるだけでなく、現場で自信をもって動ける人材を育てる場でもあるということ。
講師との対話、実践型の講習、反復練習の中で、Oさんは「もう乗れないかも」という不安を超えて、自分の可能性と向き合えるようになっていきました。
講習を終えた今、彼は仕事を楽しみながら、現場の中で力を発揮しています。ロジカレが育てるのは、そういう “空気を変える起点”になる人材なのかもしれません。
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担当:呉石(くれいし)