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目次
物流センターでの仕分け作業は、出荷精度とスピードを左右する工程です。その効率を高める仕組みとして注目されているのが「プットトゥライト(Put to Light)」です。棚に設置されたランプの指示に従って商品を投入する方式で、誤出荷の削減と作業時間の短縮に寄与します。本記事では、仕組みや活用シーン、導入時のポイントまで順を追って解説します。
- プットトゥライトとは「ランプ表示で仕分け先を指示するデジタル仕分けシステム」
- 棚ごとに設置された表示器が数量と投入先を示す仕組み
- 多品種小ロット出荷やEC物流の現場で評価されている
プットトゥライトの基礎知識
プットトゥライトは、デジタル表示を活用して仕分け作業を効率化する仕組みです。まずは全体像を押さえておきましょう。
プットトゥライトとは何か
プットトゥライトとは、作業者が商品を「どこに、いくつ入れるのか」をランプ表示で示すシステムです。棚や間口に取り付けられた表示器が点灯し、数量を表示します。作業者は光っている場所へ商品を投入し、完了ボタンを押します。これにより、目視確認や紙リストへのチェック作業が不要になります。
作業判断を人の記憶に頼らない点が特徴です。視覚的な指示に従うため、経験差の影響を受けにくい運用が可能になります。
ピックトゥライトとの違い
混同されやすいのが「ピックトゥライト」との違いです。ピックトゥライトは棚から商品を“取る”工程で使用します。一方、プットトゥライトは商品を“入れる”工程で使われます。
つまり、集めた商品を注文ごとに振り分ける場面で活躍します。複数オーダーを同時に処理するバッチピッキングとの相性が良く、出荷作業の後工程で導入されるケースが多く見られます。
プットトゥライトの仕組み
ここでは、実際の作業フローとシステム構成を整理します。
💡 基本的な作業の流れ
- 複数注文分の商品をまとめて回収します。
- 仕分け棚の前に立ち、投入準備を行います。
- 表示器が点灯し、投入先と数量を示します。
- 表示どおりに投入し、完了ボタンを押します。
🧩 WMS連動のポイント
- 表示はWMSの指示データに基づいて制御されます。
- 判断を人の記憶に頼らず、仕分けミスを抑えられます。
システム構成のポイント
構成は比較的シンプルです。棚ごとの表示器、制御装置、そしてWMSが中核を担います。バーコードスキャナを併用するケースもあります。
導入にあたっては、棚レイアウトとの整合性が必要です。間口数やSKU数が多い現場では、表示器の配置設計が成果を左右するため、現場の動線を踏まえた設計が求められます。
プットトゥライトのメリット
導入によって得られる効果は、単なる省力化にとどまりません。
-
誤出荷の削減:
最大の利点は、仕分けミスの低減です。 光った場所に入れるだけというシンプルな動作が、確認作業を最小化します。 数量も表示されるため、数え間違いのリスクも抑えられます。 特にEC物流では、1件あたりの注文点数が少なく、オーダー数が多い傾向にあります。 こうした環境では、正確性が利益に直結するのです。
-
作業スピードの向上:
紙リストやハンディ端末を見ながらの仕分けに比べ、視線移動が減ります。 結果として作業時間が短縮されます。繁忙期でも一定の処理能力を保ちやすくなります。 教育期間が短縮される点も見逃せません。 操作が直感的なため、現場立ち上げ時の負担が軽減されます。
プットトゥライト導入時の注意点
プットトゥライトの導入は利点がある一方で、導入時には事前に検討すべき事項もあります。
-
初期投資と回収計画:
表示器や制御装置の設置には一定のコストがかかります。間口数が増えるほど費用も上昇します。 処理量や人件費削減効果を試算し、投資回収の見通しを立てる必要があります。 短期的な効果だけで判断せず、数年単位での運用計画を描くことが望まれます。
-
レイアウト変更への対応:
棚の配置変更や拡張が発生すると、システム再設定が必要になる場合があります。 将来的なSKU増加や業務拡大を見据えた設計が欠かせません。 柔軟性のある構成を選ぶことで、長期運用に適した環境を整えられます。
昨今の物流現場での活用動向
近年はEC市場の拡大に伴い、多品種小ロット化が進んでおり、
その影響で、仕分け工程の負荷が増しています。
プットトゥライトは、この課題への対応策として導入が進んでいます。
また、自動搬送ロボットと組み合わせる事例も増えています。ロボットが商品を棚前まで運び、作業者がランプ指示に従って投入する形式です。
人と機械の役割分担を明確にすることで、全体効率を高める効果があります。
単独導入にとどまらず、倉庫全体の最適化を見据えた活用が広がっています。
まとめ
プットトゥライトは、仕分け作業を光の指示で支援するシステムです。誤出荷の削減と作業効率の向上に寄与します。特に多頻度出荷を行う現場では、高い効果が見込まれます。
導入時には投資計画やレイアウト設計を慎重に検討する必要があります。現場特性に合った運用設計を行えば、安定した出荷品質を実現できます。
プットトゥライトに関するよくある質問とその答え
Q1. ピックトゥライトとの併用は可能ですか?
A: 可能です。前工程でピックトゥライトを使い、後工程でプットトゥライトを使う構成もあります。両者を組み合わせることで、入出庫の精度を一体的に高められます。
Q2. 小規模倉庫でも導入できますか?
A: 導入自体は可能です。ただし、間口数や出荷量が少ない場合は投資対効果の検証が必要です。処理量が一定以上ある現場で真価を発揮します。
Q3. どのような業種で多く使われていますか?
A: EC物流、アパレル、医薬品など、多品種小ロット出荷が中心の業種で活用されています。
出荷精度が重視される商材ほど、導入メリットが明確になります。



