物流現場取材シリーズ【15】
未来を見据えるスクロール360! 物流センター「SLCみらい」の 営業戦略と人財育成プラン

左から、高山専務、中村様、栗林部長、川村

株式会社スクロール360(以下、スクロール360)は、EC・通販業界に革新をもたらす物流センター「スクロールロジスティクスセンターみらい(以下、SLCみらい)」を運営。コンタクトセンターから決済システムまでEC・通販に関連する360度の業務をワンストップで提供できる体制を整えています。今回は、スクロール360の高山専務と栗林部長にお時間を頂き、株式会社ロジテック代表取締役の川村がその先進的な取り組みと背景について迫りました。

スクロール360の革新的物流拠点

川村 本日は、お時間をいただきありがとうございます。まず、SLCみらいについて簡単にご紹介いただけますでしょうか。

高山専務 SLCみらいは、茨城県つくばみらい市に位置し、弊社が初めて関東で建設した物流センターです。2020年4月に竣工し、9,000坪の延べ床面積を持つ5階建てのEC・通販専用倉庫として設計されました。

川村 その規模と機能性は、物流センターとしては非常に先進的ですね。具体的にどのような特徴がございますか。

栗林部長 まず、従業員が快適に働ける環境です。1階の出荷バースは冷暖房完備ですし、食堂やシャワー室、休憩ルームを設けることで、従業員が高いモチベーションで働いてくれています。それから、人と機械の融合も特徴の一つです。例えば、動画撮影カメラです。注文した3点の商品のうち2点しか届いていないというクレームがあった際には、商品の検品から梱包までの過程を記録した動画をチェックします。多くの場合は顧客の誤解であり、すべての商品が正確に3点梱包されていることが確認できるわけです。

高山専務 荷物をお預かりするだけではありません。マーケティングからコンタクトセンター、決済システムまでEC・通販で必要なことは360度全ての業務を請け負うことができる、これも弊社の特徴です。例えば、一般的な会社では、顧客からコンタクトセンターにキャンセルの連絡が入ると、そこからEC・通販会社に連絡が行き、そして物流センターに連絡して出荷を止めます。その点、弊社であれば、コンタクトセンターでキャンセル処理をするだけで出荷が止まります。

川村 物流効率の面ではどのような工夫がされていますか。

栗林部長 1階には広大なストックエリアを備えています。保管と入出庫の流れをスムーズにするために可動式移動ラックを採用し、通常だと棚と棚の間にフォークリフトの通る通路が必要ですが、弊社の場合は入りたいところだけを広げて入ることができるためスペースを有効活用できています。そのおかげで3,600パレット分の商品を収納可能です。

また、3階から5階の作業エリアでは、ミスを防ぐために天井の高さを調整し照度を最適化したり、自動梱包機の導入により効率的なマテハンを実現したりして、大量出荷にも対応できる体制を確立しています。

高山専務 SLCみらいの場所が常磐自動車道のほぼ中間点に位置し、東京から約50キロとアクセスの良さも特徴の一つです。

川村 照明を縦横に配置するなど、独特のアイデアが盛り込まれているようですが、この発想はどこから生まれたのでしょうか。

栗林部長 これらのアイデアは過去の経験や失敗から得た教訓を活かしたものです。例えば、私たちは作業台の上のレースウェイ(配線ダクト)の位置を下げています。これは、作業台に多数の機器を設置しているため、配線が複雑になるのを避けるためです。さらに、照明を縦横配置にすることで、棚が作り出す影の問題を考慮し、作業環境の照度を高めるなど、細かな工夫を施しています。

スクロール360の強みと営業戦略

川村 ここまでお話を聞いていますと、他社がなぜ貴社のようにワンストップサービスを提供しないのか考えてしまいます。その理由は何だと思いますか。

高山専務 弊社がワンストップサービスを提供できる理由は2つあります。元々、EC・通販をやっていたこと。それから、インフラが整っていることです。インフラについては、自社の建物で物流センターやコンタクトセンターを運営しているため家賃を抑えられ、強みになっています。他社がこれを実現できないのは、必要なインフラを全て自前で持っていない、またはその専門領域に欠けるからではないでしょうか。

川村 なるほど、EC・通販の知見を持ち、さらにインフラが整っていることがスクロール360様の強みとなっているわけですね。では、貴社が新たな物流センターを関東地区に出した背景を教えてください。

高山専務 関東地区に出した背景は、圧倒的にEC・通販事業者の需要が高いためです。実際、2020年にスタートしたSLCみらいは、直ぐに満床になりました。これは、地理的な位置だけでなく、スクロール360の提供するサービスに対する高い需要があることを示していると考えています。

川村 貴社は「物流倉庫見学会」といった非常に興味深い取り組みをされています。そうした営業戦略について、その背後にある考え方を教えていただけますか。

高山専務 私たちは伝統的な営業方法にとどまらず、市場に対してより積極的なアプローチが必要だと考えました。そこで、営業の拠点を浜松から東京に移し、EC事業者が集まる場所へ積極的に出向いています。この戦略の変更が、多くの紹介案件をもたらしています。

栗林部長 私たちは「知られること」を重視しております。EC事業者が物流拠点の移転を検討するのは10年に1度の機会です。そのタイミングでスクロール360を思い出してもらえるように努めています。ブランディングの強化と共に、共催セミナーや物流倉庫見学会を通じて営業活動以外の接点を積極的に増やしています。

スクロール360における人材戦略

川村 貴社の営業チームが非常に効果的に機能しているように思えますが、その成功の秘訣は何でしょうか。

高山専務 私たちの強みは、物流センターのみならずシステムやコンタクトセンターを含め、EC・通販に関する全ての業務を提案できることにあります。しかし、一人の社員が全てを担えるわけではありません。そのため、専門性を持つ人材を戦略的に採用し、チーム全体でサポートできる体制を整えています。

川村 どのような人材を求めているのでしょうか。

栗林部長 EC・通販システムに詳しい人材は非常に重宝していますが、それぞれの強みに応じて専門性を発揮してもらうことを期待しています。新卒の採用では、特に意欲と学習能力を重視しております。最近は、弊社の知名度も高まり、優秀な人材が集まってくれています。

川村 新卒の教育における工夫についてもお聞かせください。

高山専務 私たちが力を入れているのは、新卒に対する実践的な教育です。一人ひとりの成長を重視し、実際のプロジェクトで責任を持たせることで、自然と高いモチベーションと成長が促されます。

川村 新卒もどんどん現場に出すわけですね。

栗林部長 はい、新卒は実践を通じて早期に物流の知識を身につけ、やがて、営業現場で力を発揮してくれます。最初の2年間は顧客の物流コーディネートに専念し、WMSのSQLを操作してデータ分析を行うなど、物流知識を深めます。実務経験と学習を融合させたキャリアプランを提供しています。

川村 ここまでお話を聞いていますと、貴社が提供するユニークなサービスと、それを支える営業戦略、そして人材育成のアプローチは、他社とは一線を画すものだと感じました。明確なビジョンと、それを実現するための戦略的な取り組みが、貴社の成功を後押ししているのだと思います。

高山専務 ありがとうございます。

川村 それでは、スクロール360様の物流センター内をご案内して頂けますでしょうか。その先進的な取り組みをじっくり見学して勉強したいと思います。

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